伊豆の国市・函南町の歯医者・歯科・歯科医院なら
〒410-2211 静岡県伊豆の国市長岡1322-9
（順天堂静岡病院立体駐車場前）
ダメな歯科医院を避けるための「10個のチェックリスト」
※特定の医院を批判する意図はありません。大切なのは、あなたが納得して安全に治療を受けられることです。
(1）「マウスピース矯正（インビザライン等）しか選べない」
マウスピース矯正は素晴らしい治療法ですが、すべての歯並び・噛み合わせを万能に治せるわけではありません。
骨格の問題、難しいかみ合わせ、歯の移動量が大きいケース、抜歯矯正などでは、ワイヤー矯正や補助装置、場合によっては外科矯正の検討が必要になることがあります。
質問例：「このケースで“マウスピース以外”の選択肢は？その理由は？」
(2）「月々○円でできます」だけを強調（＝総額が見えない）
分割払い（デンタルローン）は便利ですが、“月々”だけで安く見せる表現には注意が必要です。
・治療費総額（総支払額）
・金利・手数料
・支払い回数
を必ず確認しましょう。当院のデンタルローンは、クレジットカードよりも低い実質金利3.8%です。
質問例：「治療費の“総額”と、ローン利用時の“総支払額”は？」
(3）「検索しても正体が分からない資格」を前面に出している
資格そのものが悪いわけではありません。
ただし、患者さんが安心するためには
・どの団体が発行しているか
・取得条件（試験の有無、研修時間、更新要件）
が第三者に説明できる透明性が重要です。
質問例：「その資格は公的組織の基準で”認定しているのですか？」
(4）「メーカー認定＝高度な専門医」と誤解させる表現
インプラントメーカーや矯正メーカーの認定は、**製品の使用方法や症例数に関する“指標”**になる場合があります。
一方で、必ずしも試験で技術が保証される“専門医制度”とは別物のこともあります。
（例：インビザラインのプロバイダーランクは、一般に症例数による区分として説明されます。）
質問例：「その“認定”は試験があるのか／症例数の区分なのか、どちらですか？」
(5）「何でもできます（広く浅く）」は、専門体制の説明がない
インプラント・矯正・審美は、いずれも専門性が高い分野です。
大切なのは “全部やる”ことより、難症例に対してどう担保しているか。
・担当医の経験年数とライセンス
・検査（CT、セファロ等）
・連携（麻酔・外科・技工・医科）
・失敗時のリカバリー方針
が明確かどうかを見てください。
(6）「遠方の医院」で手術を受ける（メンテナンスの現実）
インプラントは、治療後のメンテナンスが長期成績を左右します。
遠方で治療を受ける場合は、高齢になったとき通院できるか考えましょう。
・何年通う必要があるか
・緊急時（腫れ・痛み・破損）にどう対応するか
・地元でのメンテ先の紹介があるか
を事前に確認しましょう。
※“東京がダメ”ではなく、**「通えるかどうか」**が論点です。
(7）ザイゴマインプラント（頬骨固定）を勧められたら「管理計画」を確認
ザイゴマインプラントは、上顎骨が極端に少ない場合の選択肢として用いられることがありますが、副鼻腔関連などの合併症が報告される治療でもあります。
質問例：「なぜ通常の骨造成ではなくザイゴマなのか？」
「副鼻腔トラブルや感染が起きた場合、具体的にどう対応するのか？」
「長期メンテナンスの方法は？」
(8）All-on-4（少数本で多数歯を支える）を勧められたら「脱落時の再計画」を確認
All-on-4 は有効なケースもありますが、インプラントが1本トラブルを起こした時に選択肢が限られると指摘されています（状況によっては残存インプラントで維持できる場合もありますが、設計によります）。
質問例：「1本失敗した場合、ブリッジはどうなる？」
「追加埋入や設計変更は可能？」
「上顎（骨が柔らかいケース）の条件は満たしている？」
(9）“安いセラミック”は「技工の質」と「保証」を見る
価格だけで良し悪しは決まりませんが、セラミックは
・設計（形成・咬合）
・技工（色・形・適合）
で結果が大きく変わります。セラミック冠の製作費は歯科技工士の熟練度に応じて高額になります。
質問例：「どんな技工所／技工士が作る？」
「割れ・欠け・再製作の保証は？」
「仮歯で形を確認できる？」
(10）“安いインプラント”は「部品供給」と「規格」を確認
インプラントは世界に多数のシステムがあり、ブランド・規格が異なります。世界3大メーカーはストローマン・ノーベルバイオケア・アストラです。
万一の破損や上部構造の作り替えでは、部品供給が継続するかが重要です。
質問例：「このメーカーは広く世界で使用されている？」
「10年後に部品が必要になったら対応できる？」
迷ったら最後にこれだけ確認してください（3つの最重要質問）
1.検査と診断：CT／セファロ／シミュレーション等、どこまで行う？
2.リスク説明：起こり得る失敗と、その時の“具体的対応策”は？
3.長期管理：治療後のメンテ（頻度・費用・トラブル時の対応）は？
